ブルーカラーの生き方

AI時代に必要なスキル

こんにちは,ビシカです.

AI(人工知能)が今後,世の中に広まっていきます.その結果,いままで人間が担当していた業務のうち,過去の事例や経験から判断できるような仕事はAIが代替できるようになります(実際に代替されるかどうかは,抵抗勢力が強いとかなり時間がかかるかもしれませんが).
例えば,過去の判例をもとに判決をする裁判官や申請済みの特許等から新規性・進歩性などを判断する特許審査官など,難しいと思われる職業も例外ではありません.裁判や特許審査を受ける側からすれば,機械的に判定してくれた方が心理的なダメージは少ないかもしれませんね.そう考えると,特に「士業(サムライ業)」は冬の時代を迎えるかもしれません.通訳や翻訳といった仕事も最近は自動翻訳の技術が向上しているため,厳しいことが予想されます.

AIが代替できるのはホワイトカラーの職種が多いですが,ブルーカラーも例外ではありません.今となっては当たり前ですが,たとえば,自動車製造では昔は人が溶接や塗装をブルーカラーが担っていました.しかしながら,現在はブルーカラーに代わり産業用ロボットがその業務を担っています.具体的には,自動車の型をロボットにチィーチングさせた後,作業者の塗装の動きをプログラミングで教えることにより,作業者に代わりロボットに塗装させることができるようになりました.ロボットの先端にはアトマイザーと呼ばれる塗装機を装着することで,人が塗装するよりも効率よく塗装できるようになったため,塗料のコストダウンにもつながっています.

AIは産業用ロボットとは仕組みは違いますが,同じように,今は人が担っている仕事のうち一部はAIに取って代わられます.

それでは,ホワイトカラー・ブルーカラーともにどうすればAI時代に生き残れるのでしょうか.AIが人の知能を超えたとしても,人と人のつながりが消えるわけではなく,AIと人が共存する社会になることが予想されることから,私は以下のタイプの人ほど生き残りやすく(価値が上がりやすく)なるのでは考えます.
1.コミュニケーション力がある
2.リーダシップがある
3.臨機応変に対応できる(伝統に固執しない)
4.圧倒的に変わったスキルがある(こだわりが強い)
5.行動力が半端ない(チャレンジ精神)
6.好奇心が強い(同時にいくつものことができる,極端に集中する)
1と2と3は一般人向けであり,「傾聴力」「人格」「教養」「新しい技術の習得」「コミュニケーション力」「マネジメント力」「奉公性」「感情コントロール力」といった,要は【人間力=人の信頼】に関わる部分がより強い人が,今よりも価値を上げていくことになると思います.
4と5と6については,ADHDなど発達障害を持った人が自分の特性を活かした適職についた際,AIの時代が来ても所謂普通の人より重宝される人材であり続けることができると思います.

要は,人と人との関係を得意とするか,技術を極限まで高めるかがAI時代では価値ある人材になるのではと考えています.両方できればそれがいいのでしょうが,「天は二物を与えず」「二兎追うものは一兎をも得ず」ともいいますので,どっちつかずにならないようにしましょう.

ABOUT ME
技術士ビシカ
【職業】ものづくりを愛する製造系エンジニア 【保有資格】 技術士(化学部門),エネルギー管理士(熱),ボイラー技士(特級,一級,二級),高圧ガス製造保安責任者(第一種冷凍機械,甲種化学),甲種危険物取扱者,公害防止管理者(大気関係第1種,水質関係第1種),第一種衛生管理者、第一種作業環境測定士(金属類、有機溶剤,特定化学物質)など 【好きな言葉】 『大丈夫.心配ない.なんとかなる.』(一休禅師)『化学の力は無限大』