ご安全に!
こんにちは,ビシカです.
(作業環境測定法第5条)作業環境測定士となるためには,作業環境測定士試験に合格後,登録講習機関において所定の登録講習を受ける必要があります.
<講習登録機関>
・(公社)日本産業環境測定協会 :東京都
・(公社)関西労働衛生技術センター:大阪府
・(株)大同分析リサーチ :愛知県
・(一財)西日本産業衛生講習会 :福岡県
各登録機関で自宅や勤務地から近いところを選べばいいのですが,登録講習の開催日は各々異なりますので,受けるタイミングや空きがあるか事前に調べておいた方がいいと思います(たまに満席になることがあります.特に,今のようなソーシャルディスタンスを求められているときは,参加人数を絞るかもしれません).
受講料は,日本産業環境測定協会:89,100円,それ以外の登録機関は99,000円となっています(2020年6月6日現在).講習は3日間みっちりありますし実習も含まれますので,実習機材の維持費等考えると高いのは仕方ありませんが,ポケットマネーから出すとなるとかなりの支出となりますので,会社から出してもらえるのであれば,ぜひ出してもらいましょう.
講習会の時間割はおおよそですが,
1日目 9:30~17:00:労働衛生管理の実務
2日目 9:30~17:00:デザイン及びサンプリングの実務
3日目 9:00~17:00:実習,修了試験(筆記試験30分,実技試験)
という流れになっています.最終日は修了試験がありますが,実技試験を受ける人数によって試験終了時間が結構変わりますので,遠方から受講される方はご注意願います.
実技試験を受ける人数によって試験終了時間が結構変わると上述しましたが,これは「作業環境測定実技基礎講習Aコース」というものを事前に受講しておくと,修了試験のうち実技試験が免除されるため,「Aコース」を受講していない一部の人が実次試験を受けることとなります.有効期限は2年ですが,「Aコース」を受けた翌日に続けて登録講習も受講できますので,実技が苦手な方は受講しても良いと思います.
修了試験は筆記試験と実技試験により実施され,それぞれ70点以上が合格となります.筆記試験には計算問題が出題されますので,「幾何平均値と幾何標準偏差」及び「第1評価値と第2評価値」は必ず電卓を用いて算出できるようにしておいてください.
具体的には,1日測定と2日間測定の場合で評価計算の手順は変わりますが,「幾何平均 M」「幾何標準偏差 σ」「第一評価値EA1」「第二評価値EA2」「A測定の区分」「B測定の区分」「管理区分」を出すことができれば計算問題は満点が取れると思います.
なお,登録機関により講習の雰囲気が大きく異なります.運が悪いと,運営(事務局)の文句を延々と垂れながら(時には「おい事務局どうなんだ」と問いかけるようなことも)講義を進めていく講師もいますので,メンタルに悪影響を及ぼさないためにも,周りに過去の受講者がいる場合は,参加会場がどのような雰囲気だったかリサーチしておくことをお勧めします.
修了試験に関しては,講義を真面目に聞いて自宅(または宿泊先)でしっかりと講義内容を復習すれば合格することができます.予習は電卓の使い方だけで構いません.受講料は高いですが,あまり気を張らない方がいいと思います.ただし,しつこいようですが,電卓の使い方だけは事前に何回も練習しておいてください.講義中は電卓の使い方は教えてくれませんので(周りに聞いたり,休憩時間に聞けば教えてくれるかもしれんが,筆記試験は30分と短いので事前に使えるようになっておくことが望ましいです).
皆さんが無事に合格することを祈念しています.
それでは,次稿お会いしましょう.ご安全に!