雑記-思いのままに

『感染列島』を観て思うこと

こんにちは,ビシカです.

久しぶりの更新となってしまいました.
新型コロナウイルスの影響がすさまじく,日々の対応に追われています.
さて,表題の『感染列島』ですが,みなさんご覧になったことはあるでしょうか.

2020年3月に日本医師会の横倉会長が以下のように述べています.
「2009年に『感染列島』という映画が公開されました.新型インフルエンザによる大変大きなアウトブレイクを描写した映画であります.ぜひ,もう一度あの状態というのを,特に若い方は映画を観ていらっしゃらない方も多いかと思いますので,ぜひ,色んなコミュニケーションのツールに使って,そういう感染列島,感染症の恐ろしさを国民の皆様にも知っていただくようにお願いしたいというふうに思っているところであります」

私は40代ですが,新型コロナウイルスでは「若者」として扱われるので,さっそく観てみました(アマゾンプライムで無料配信されていました).

結論としては,観てよかったです.世界への感染拡大の仕方や致死率など今実際に起きている新型コロナウイルスの感染とは違うところもありますが,感染拡大による影響という意味では根底は同じなので「最悪の未来」を想像する一助になりました.

これから述べる内容は,ネタバレ部分がありますので,これから『感染列島』を観る予定の方はご注意願います^^

たとえば,映画では以下の描写がありました.
・感染を引き起こした(とされる)者及びその家族への差別が起きる
・既存の薬は効かず,治療薬・ワクチン製造に年単位の時間がかかる
・医療従事者が感染してしまう
・病院に人が殺到し,感染を拡大している
・隔離場所が足りず,一般病棟が隔離病棟になる
・感染防止の点や忙しさから医療従事者は病院で寝泊まりし,家に帰ることができない
・治療法は対処療法しかなく,重症患者には人工心肺が使われる
・都市を封鎖(ロックダウン)する

どうでしょうか,今起きている新型コロナウイルス感染の状況とかなり合致しているのではと思われます.

更にこの映画では,疾患のある患者に使用中の人工心肺を外し,疾患のない患者に使用するという【命の選択】が行われるようになりました.当然,人工心肺を外された人は,ほどなくして亡くなります.さすがにこのようなことは現時点では日本で起きていませんが,医療資源(ヒト,モノ,カネ,情報)が限られている中,法的な絡みはあると思いますが,生存する可能性の高い人を優先的に治療するのは起こり得ることだと思います.実際,海外では重症患者は年配者よりも若者が治療の優先順位が高く,60代以上の治療を停止する所もあるようです.

ドラッグストアやスーパー,パチンコ店などの込み具合を見ると,新型コロウイルスに対する恐怖心があまりないように思えます.最近のニュースでは,錯乱やけいれんなども起こった事例があるようなので,肺や味覚のみならず脳にも影響を与えるとなると,今まで以上に「正しく怖がる」ことは必要と思います.特に我々のような工場労働者は,在宅でテレワークなどできませんので,身体が健康であることが大切です.

「社会生活を維持する上で必要な施設」として工場等が含まれています.我々はこの国難に際しても必要とされていますので,我慢を強いられる時期は今後しばらく続くと思いますが,頑張っていきましょう.

ABOUT ME
技術士ビシカ
【職業】ものづくりを愛する製造系エンジニア 【保有資格】 技術士(化学部門),エネルギー管理士(熱),ボイラー技士(特級,一級,二級),高圧ガス製造保安責任者(第一種冷凍機械,甲種化学),甲種危険物取扱者,公害防止管理者(大気関係第1種,水質関係第1種),第一種衛生管理者、第一種作業環境測定士(金属類、有機溶剤,特定化学物質)など 【好きな言葉】 『大丈夫.心配ない.なんとかなる.』(一休禅師)『化学の力は無限大』