ビシカです。
業種にもよりますが,製造現場で働いていくうちに,多数の技術系資格&検定が必要であることがわかります.また、ベテランの作業責任者等は現に様々な技術系資格&検定を取得しています.
優秀な人はポンポンと技術系資格&検定を取得していく(ように見える)ので,若いうちにたくさん資格や検定を取得していると「資格や検定はたくさん持っているけど,現場経験が少ないから役に立たんなあ」などと陰口をたたかれることもあるかもしれません. いわゆる資格マニアになる必要はありませんが,資格を取得するためには,それなりの時間が必要となります(難易度にもよります).さらに,現場で使う資格は国家資格が多いため,技術的な知識はもちろんのこと法律や条例にも詳しくなれます.
私の理想的なスタンスは,”必要とされる資格は可能な限り早めに取得し,そのうえで現場業務に注力していく”です.これは,まず資格勉強で一般的な技術や法律の知識レベルを上げたうえ(上げながら),個別の現場業務をしていくと「なぜこの作業が必要なのか」「なぜここをパトロールしないといけないのか」「なぜこの手順なのか」などなど「なぜ」が比較的スムーズに理解できるようになります.そして,「なぜ」の理解が進むと,その業務の理解が深まります.
その結果,担当する業務に対する思考が整理され,業務をこなすスピードが上がります.
まとめると,以下の流れがおすすめとなります.
1.必要な資格はなるべく早く取得する.
2.そのうえで現場業務をこなす.
3.しばらくしたら資格を取得する際に学んだ知識・技術を改めて見直す
現に,私は現職種で必要とされる資格はほぼ取得していますが,「なぜこの作業をしないといけないのか」が明確であることで,仕事が楽になっていると実感しています.できれば,将来が楽になることを信じて,嫌々ではなく自ら進んで学習していきましょう.今日が人生で一番若い日です.まずは一歩踏み出しましょう.
ただし,資格を取得していても「本当にその資格持っているの?」という中身のない残念な人は一定数います(そういう人に限って資格を持っていない人を見下していたりします)ので,資格を取得しても満足せずに日々学習をしていきましょう.
それでは,また次稿お会いしましょう.